>アニメ『聖闘士星矢』
>>真紅の少年伝説
「春に映画をやったばかりなのに、夏に長篇ー!?」果たしてそんなことが出来るのだろうか?心配の方が先に立った劇場版第3作目だけれど「黄金聖闘士復活!!」ということを知り、途端に浮かれて観に行った。 アベル様とコロナの聖闘士たちの設定は、行く前に知っていたが、別に「いいなぁ」とは思わなかった。だって、荒木キャラが美形なのって当たり前すぎて…。それこそ宣伝用ポスターの、目つきの悪いアベル様から「相当性格が悪いもの」と想像していた。 こんな感じで余り良い印象は持っていなかったのに…。3回目には、ずっとアベル様を目で追うようになっていた。「これは『☆矢』なんだから!」と、真面目に観ようだなんて、これっぽっちも考えていなかったのに、アベル様が哀しすぎて、どうしても真剣に観てしまうのだ。 この日、パンフレットが売り切れてしまって購入出来なかったことと、「このままビデオ発売の日までアベル様の姿を拝めないのは、余りにも酷だ!」ということで、話はトントン拍子に決まり、4日後の8/1に全4回の上映を全て観てきた。(お陰でこの日発売の「ヒット曲集III」を買い損ねた〜)もう頭の中はすっかり『真紅の少年伝説』。台詞なんかは殆ど覚えちゃってたね。 2週間程して、台風の影響でペルセウス座流星群観測合宿が中止になった腹いせに、今度は教団員3人揃って観に行った。結果、3度映画館に足を運び、計9回観たことになる。こんだけ観ればBGM集を聴いただけで、ありありと映画のその場面が浮かんでくる。ああしゃーわせv ずーと曇天が続いていたこの夏に対抗するかの様に、アベル様たちは「真夏の太陽」そのものでした。背景の真っ青な空に憧れ、2度目のギリシア行きを決めたのも、この時です。この映画を観なければ、こうも必死で旅費を稼いだりしなかったでしょうねぇ。
たとえ「青年」の姿であろうとも、アテナが反抗するその時まで、アベル様の表情は「少年」のそれだった...。
川遊びをする2人 沙織さんがトン!とアベル様にぶつかって行った時、一瞬パッと目を開いたり 魚を見ようとして、ちょっとぶつかってしまう時 聖域で彼女の髪に花をさす場面(口の開け方と、首のかしげ方♪) 何だかとても可愛らしく、幼い兄妹の姿を見ている様だったよ。それなのに、一切の甘さを切り捨てた「大人」の表情になっていってしまった。そう言えば、紅茶を飲んでいる時に、沙織さんの心を読み取った場面でもそう感じたな。 思うに、彼が前世で一番仲が良くて信じていたのがアテナだったんじゃないかな。以前の彼が、どういう考えの持ち主だったかは結果から判断するしかないけれど、老師による説明の背景に出た3人の姿から想像するに、彼を抹殺したのは「ゼウス・アポロン・ポセイドン」だと思う。つまりアテナは入っていないんだよね。彼だって一応血の繋がりのある(それを言ったらギリシア神話は皆親戚状態だけど…)先の3人のこと、それなりに信じていたのだと思う。それなのに一方的に裏切られ殺されてしまった。 そして数千年を経て現世に甦った時、彼がしようとしたことは、この世界に君臨することでも、3柱に復讐することでもなかった。ただ妹アテナに会うこと…。そこに彼の純粋さを見た。 『どうして私に逆らうのだ』と言って沙織さんを手にかけた時、彼泣いていたんだよね。それで理解した。彼の言う「…逆らう」は「裏切る」の意味だと。以前に経験していることだけに、可哀想で可哀想で。 「デュカリオンの洪水」は口実に過ぎなかったのではないか?そうすれば「アテナは自分の所に来てくれる。側に居てくれる。」って思ってたんじゃないかな?だってこうも言っていたもん。『…二度とこの世に甦ることもなかろう。ならばこの地上を一挙に焼き尽くすのみ』と。
こんな強大な力などいらない。ただアテナに会いたかった...。 全知全能の力を持つばかりに、アベル様は深く傷ついてきた。そう感じたんだよ。そりゃカッちゃんや、復活時の眠そうな表情が印象的だったシュラさんが、簡単にやられちゃって「ひどい〜」と思ったけど、アベル様の涙には勝てないんだよっ〜!我侭っ子かもしれないけどさ、見かけ程大人じゃないんだよアベル様は。 …と、これが私の真面目な感想です。
writed by 真紀瑠唯 [8808下書き 040530]
+ 小ネタ + 右腕をグイっと曲げ『そなたが何と言おうと神による最後の審判は下されたのだ。』のシーン。 滅多にお肌を見せることがなかったアベル様が肘までお見せになってるぅー! 「いけませぬ!お見せになってはいけませぬ!」と、隠しに走りそうな教団員である。(今でも…)
コロナ神殿の奥のレリーフ。翼を持った人物2人が向き合っています。 片方の人物が相手にナイフを突き付けているんですが、 あれが意味すること、分かる方はご意見をお聞かせ下さい。 映画公開から10数年たっても、納得のゆく解釈が浮かばないのです。
Q:アベル様の台詞で、特に印象に残っているのは? A:『地上ともども滅びよ!』 by 夢違康 A:『私の神殿に来るがよい』 by 真紀瑠唯 太陽神究極のナンパ台詞。しかし通じるのはワシらだけか…
拍手頂けると嬉しいです お返事はGuest bookにて!
This website is written in Japanese(Shift_JIS). Presented by てるてる教団 当サイトに掲載されている文章・イラスト・写真等の転載はご遠慮下さい。
|
|